戦う君ら

制作小野です。
先月、誘われて「ジャパン・アクション・エンタープライズ 第45期研修生」の
卒業公演を観に行ってきました。

卒業公演だから、かるーく一時間くらいで終わるのかな……なんて思っていたのですが、
あにはからんや、ガッツリ二時間近くある力のこもった公演でした。
第一部はお芝居、第二部は殺陣の二部構成。

第一部の筋立てがちょっとおもしろかった。
お芝居の設定がまさに、「JAE卒業公演の前日の舞台裏」だったんです。
卒業生という設定がそのまま生かされていて、どうやら役名も彼らの本名のよう。
「この卒業公演を、俺たちは成功させられるのか?」という気持ちの部分が
現実の彼らとシンクロしているように見えてほほえましかったですね。
研修生を励ます新田先生(先輩の役者さんが客演)の力強いお言葉に、
おばちゃん、ちょっと目頭が熱くなっちゃったよ。

そして第二部、これがもうすンばらしかった。間近でみるアクションのど迫力なこと!
第一部のお芝居では正直パっとしなかった子も、いやぁもう、この第二部では輝く輝く☆
時代劇の殺陣なんかまるで「舞い」のようでした。力強くて美しい……。
現代版の殺陣もよかった。
片手を挙げて手の甲を相手に向けて「かかってこいよ」とばかりに
指をちょいちょいと動かす、ブルース・リーのあのポーズだけでも堂に入ってて痺れましたわ。
なんで殴り合いがあんなにカッコイイのか、ホントに不思議!

今は昔ほどアクション物の映画やドラマが作られなくて、
若い子は「アクション俳優よりもスーツアクターになりたい」という人が
多いのだそうです(以前、特撮映画の監督さんがラジオのインタビューで言ってました)。
確かになー、今テレビで観るアクション物ていうと特撮だよなぁ。
私が子供の頃はアクションといえば、刑事物だったけどね。

さて、JAE45期生の中から明日のアクションスターは出てくるでしょうか。
若者よ、がんばってくれ。
舞台上で戦う君らは、本当にカッコよかったよ!