おなかがすく本

制作林から宿題を頂きました!
こんばんは、制作のIです。
食欲か芸術かと言われたので、食欲の方で。読書の秋もちょっと絡めて、おなかがすく小説の話です。
前にも同じテーマでブログを書きましたが、今度は時代小説だから! ちょっと違うから!

宮部みゆきの『初ものがたり』。

江戸時代の岡っ引きの親分が主人公の、連作短編ミステリーです。
もともとは10年以上前に発売された小説ですが、
最近新作を3本追加して完本が出たので思わず購入してしまいました。
このお話のキーパーソンが、いなり寿司屋台の親父なのですが
この屋台で出されるお料理が本っっっっ当に美味しそうで
読むたびに「この屋台、どこかに実在してないかな……」と思います。誰か作って。
『初ものがたり』はタイトル通り季節ごとの旬のものを使ったごはんが出てくるのも好きなところです。
今はスーパーで季節問わずに野菜を買えますが、旬のものはやっぱり美味しいですよね〜。
これから寒くなったら「蕪汁」と「すいとん汁」でも作りたいです。
というか、『初ものがたり』に出てくるお料理で、作れそうなのがこのふたつだけなんです。
時代小説の料理はエライ手間がかかってるものが多いよ……。

他にも、宇江佐真理の『卵のふわふわ』や

高田郁の『みをつくし料理帳』

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

もおなかがすく時代小説です。
上記ふたつは女性作家ならではの恋愛要素があったりして、読んでいてキュンとします。
決しておなかが鳴っている訳ではありません。

ちなみに高田郁さんは作品に出てくるお料理、一通り自分で作ってみるそうで、
そのため『みをつくし料理帳』は巻末にレシピがついています。プロってすごい!
作ってみたいけど、やっぱりエライ手間がかかりそうで躊躇します。
誰か私に「とろとろ茶碗蒸し」作って下さい……。